マルチネットワーク(マルチ商法)は友達を失う。友情というものはすぐに手に入れられるものではないし、それは金銭に換算できないタイプの関係性のはずである。友情を金銭で買えると思っている人もいるが、金銭で買えるのは友情もどきであって、本来の友情はお金を介さずに結ばれる人間の関係であり、プレゼントや祝い金など、補助的にお金が使われる時があるだけである。
マルチネットワークはそうした友情をお金に変えようとするモデルである。
そこで失った友人は、おそらく帰ってこないだろう。
マルチネットワーク(マルチ商法)の構造
マルチネットワークやマルチ商法と呼ばれるものは、いわば人的なネットワークを利用して商品を販売させて、販売仲介手数料を紹介者に渡していくというようなものであり、ねずみ講的な構造を持っている。ねずみ講は犯罪として定義されているがマルチ商法やかつてのマルチまがい商法はそうした犯罪としての要件をかわしたモデルである。
マルチ商法(MLM)と洗脳