絶望に価値が生まれる時、それは本当に絶望しきった時。
全く望みがない状態になると思考は止まる。
思考自体に意味がなくなる。
そうなると抵抗がなくなる。
望みがあると欲や怒りとなる。
その欲や怒りが亡くなる。
五感の感覚はあるが、精神が形成する苦しみはなくなる。
そして物事はうまく展開していく。
つまり最適化か。
その時、絶望というものに価値が生まれる。
絶望の価値
しかし、絶望に価値をつけようとする期待、つまり望みが生まれると、そうした絶望には価値が生まれなくなるというパラドックスがある。
思考の面では、自我の面では、自分を取り戻すという価値がある。
世の倫理観や「うまくやろう」という思考が生む抵抗が外れる。
そうすると本来の姿を取り戻す。