母が倒れて起こった問題の一つが、自分以外の実家家族たちの軋轢だ。
基本は親子喧嘩。ちなみに警察が数回出動している。
ゴルフクラブを振り回したりするほどの騒動だ。
近所の人の植木鉢を割ったりさ。
で、実家家族から電話があるかもしれないと思うと、毎日緊張した。
電話が来たところで解決できない問題はないし、どうということもないが、対応に時間を取られるのがめんどくさかった。
こっちにも守る家族と仕事があるんだ。
という気分。
母に関することなら彼女は動けないのだからもっと気にならなかっただろう。
しかし母が管理していた実家の家計をどう扱うかといったところで、
仲の悪い男たちがよく喧嘩になっていたわけだ。
生活費全般にわたって
「あの金は誰が払うか」
というようなことだ。
「母の年金はどのようなことになら使っていいか」という点もある。
そんな感じで月に一度は騒動があった。
母が倒れたという事実だけじゃなく、そうした人たちの都合まで自分にしわ寄せが来たわけだ。