さようなら
何がなんだかサッパリわからなくなるのは、長い時間かけて洗脳された「ある」に縛られているからに違いありません。「そもそもはない」何度も繰り返し、そうつぶやいてみましょう。一日1回、いやもっと。
心の動きを見るのにすごく役立ちます。
「ないと困る!」
「いやいや現に目の前にあるじゃないか!」
そういう反発があるかと思います。
自我が一生懸命に猛反撃してきます。
日本三大奇書と言われながら も、すでに考えたことのあることなのだから特に新鮮味もありません。しかし最後までオチは明かさないまま、というところがいいですね。何も確定しないまま 終わります。オチがあるかのように思ってしまうのは、まだまだ「騙されて」いますから、よくよく全体の論理構成を見なおしてよく考え直してください。オチ を明かさない、というよりも、オチを設定できない内容です。それは矛盾になります。しかしながら、それは小説の中の世界だけではありません。
文自体はそこそこ長いですが、すぐに読めます。どんな内容かは、読めばわかるので読めばいいと思います。読むと気が狂うと言われ るそうですが、狂いません。別に普通のことが書いてあるだけです。読んでいて思ったことは、今まで読んだり観た作品の中には、この作品に影響を受けたであ ろう作品だったんだろうなぁというような感想です。しかしながら、世間では難解とされているようです。難解、気が狂う、などと言われますが、書評のようなものを読んで「読んで理解した気分」になるのは避けた方がいいと思いますので、内容は本文を読めばいいことです。 「読むと気が狂う」とか、その内容を数行の解説文で「一時的に盛り上がるため」にしてしまうのはもったいないことです。 ドグラ・マグラ
まあ私というものがあるから煩いを感じるのであってさ。さよなら自分